京都大学 大学院工学研究科 材料工学専攻非鉄製錬学講座
(寄附講座:三菱マテリアル)
Department of Materials Science and Engineering, Graduate School of Engineering, Kyoto University
Laboratory of Non-ferrous Extractive Metallurgy (Endowed Chairs:Mitsubishi Materials Corporation)

非鉄製錬学の永続を目指して

 非鉄製錬学とは、銅、亜鉛、鉛、貴金属などを含む原料からこれら有価金属を抽出する技術に関する学問分野であり、長い歴史を有する分野の一つです。また、非鉄金属の製錬・精製やリサイクルに関する産業は、循環型社会の実現に不可欠な重要基幹産業となっています。特に近年では、エネルギー消費の少ない製錬プロセスの開発に加え、レアメタルを高濃度に含む都市鉱山からの有用資源の分離技術の開発の必要性が増しており、産業技術の開発と革新、それを支える基礎学問の発展や強力な人材の育成が世界的に求められています。
 本講座は、これらの社会的要請に応えるため、三菱マテリアル株式会社の寄附のもと2017年4月に新設された講座です。非鉄製錬学に関する基礎研究を行うとともに、社会人や大学院生(大学生)、高校生に対する教育ならびに啓蒙活動を積極的に展開しています。

  講座紹介パンフレット



高校生向け出前授業・実験教室・オンライン授業 希望校募集

 非鉄金属の製錬・リサイクルは私たちの現在の生活、そして将来のために無くて はならない産業ですが、普段の生活ではどのようなことを行っているか目にする 機会はありません。国内の製錬所における銅や金、銀といった非鉄金属の製造方法や、非鉄製錬所が都市鉱山のリサイクルや廃棄物処理に重要な役割を果たして いること知ってもらうため、本講座では出前授業実験教室オンライン授業を行っています。 興味のある高校教員の方は、以下までお問合せください。

 非鉄製錬学講座 事務局 安田幸司
 non-ferrous-kyoto@aqua.mtl.kyoto-u.ac.jp
 

お知らせ

高校生向け実験教室「金・銀・銅を作ろう!」を開催しました。
津山工業高等専門学校の3年生から5年生、計8名が参加し、講義「現代社会を支える製錬学」の聴講、非鉄金属の昔の製造法や、現在現場で実際に利用されている製造法を体験しました。New!!
池田 篤史 先生と小林 大志 先生をお招きして、第7回非鉄製錬学Web討論会を開催しました。
「放射光X線吸収分光-溶液内化学反応研究への適用」「多価金属イオンの溶解平衡反応の熱力学的研究」
社会人向けWeb講座第7期の基礎コースとアドバンスコースがスタートしました
社会人向けWeb講座第6期の後期試験と修了式が京都大学で行われました。
愛媛大学で開催された資源・素材学会 2023年度秋季大会に参加し、リチウムイオン電池のリサイクルに関する発表を2件行いました。
(火) 大学院の前期授業として、非鉄製錬学特論の講義とレポート試験が行われました。
2023年7月24日(月) 第2回DD談話室を開催しました
社会人向けWeb講座 第6期 基礎コースの前期期末テストが京都大学にて行われました。
2023  安田 拓海 が特定助教として着任しました。 
千葉工業大学で開催された資源・素材学会 2023年度春季大会に参加し、リチウムイオン電池のリサイクル、塩化物蒸気の熱力学測定に関する発表4件を行いました。
今井 豊 が研究員として着任しました。
社会人向けWeb講座第6期アドバンスコースがスタートしました。
大阪大学で開催された日本鉄鋼協会・日本金属学会関西支部 材料物性工学談話会に参加し、高温融体の挙動に関する発表を行いました。
寺嶋 光春 先生と飯塚 淳 先生をお招きし、第6回非鉄製錬学Web討論会を開催しました。
「産業排水処理の概要と最近の話題」「廃水中のホウ素・フッ素の除去技術」
オンラインで開催された2022年度第3回関西電気化学研究会に参加し、非鉄金属の高温電解精錬に関する基礎データの発表を行いました。
京都大学で開催された資源・素材学会関西支部 第19回若手研究者・学生のための研究発表会に参加し、リチウムイオン電池のリサイクル、高温融体の状態図に関する発表を行いました。
第1回DD談話室を開催しました。
社会人向けWeb講座第6期基礎コースがスタートしました。
元川 竜平 先生と西 直哉 先生をお招きし、第5回非鉄製錬学Web討論会を開催しました。
「抽出錯体溶液のつくる階層構造とそのナノ構造解析」「液液界面における電気化学と電析」
社会人向けWeb講座第5期の後期試験と修了式が京都大学で行われました。
リサイクルに向けたリチウムイオン電池の安全失活に関する論文が出版されました。
岩手大学で開催された第54回溶融塩化学討論会に参加し、非鉄金属の高温電解精錬技術に関する発表を行いました。
高校生向け実験教室「金・銀・銅を作ろう!」を開催しました。
京都市立堀川高等学校の1、2年生8名が参加し、講義「現代社会を支える製錬学」の聴講、非鉄金属の昔の製造法や、現在現場で実際に利用されている製造法を体験しました。
大学院の前期授業として、非鉄製錬学特論の講義とレポート試験が行われました。
社会人向けWeb講座 第5期生の前期期末テストが京都大学にて行われました。
本講座の継続に関する記者会見が京都大学にて開かれました。
三菱マテリアル株式会社からの寄附講座である非鉄製錬学講座が更新を迎え、第2期が開始いたしました。
今後も引き続き、非鉄金属の製錬・リサイクルに関する基礎研究を行うとともに、社会人や高校生などを対象にした教育活動を展開します。
非鉄製錬学講座の事務局が、物理系校舎523号室へ移動いたしました。
オンラインで開催された資源・素材学会 2022年度春季大会に参加し、リチウムイオン電池のリサイクル、ボーキサイトの新しい処理法に関する発表3件を行いました。
木村 正雄 先生と安田 秀幸 先生をお招きし、第4回非鉄製錬学Web討論会を開催しました。
「放射光を用いた「高温反応観察」と「イメージング観察」」「X線イメージング・回折を利用した凝固現象の時間分解・その場観察」
アルカリ水溶液を用いた錫リサイクルに関する論文が出版されました。
京都大学ELCASへの協力として、高校生向けのオンライン講義を開催しました。
社会人向けWeb講座第5期がスタートしました。
非鉄製錬学講座の運営会議が行われました。
社会人向けWeb講座第4期の後期試験と修了式がオンラインで行われました。
夏井 俊悟 先生と松下 泰志 先生をお招きし、第3回非鉄製錬学Web討論会を開催しました。
「金属製錬における分散相および融体界面の動力学シミュレーション」「高温融体の界面現象のその場観察」
オンラインで開催された2021年度資源・素材関係学合同秋季大会に参加し、非鉄金属の高温電解精錬技術に関する発表を行いました。
大学院の前期授業として、非鉄製錬学特論の講義とレポート試験が行われました。
オンラインで開催された電気化学会関西支部 第61回電気化学セミナーで、安田がリチウムイオン電池のリサイクルに関する口頭発表を行いました。
社会人向けWeb講座 第5期生の募集 を開始しました。
社会人向けWeb講座 第4期生の前期期末テストがオンラインで行われました。
國友 美信 が研究員として着任しました。
女部田 勇介 様、前田 有輝 様、法川 勇太郎 様、鎮目 邦彦 様の若手4名をお招きし、第2回非鉄製錬学Web討論会を開催しました。
「Zn負極の電析初期における析出形態形成過程のマルチスケールシミュレーションによる解析」「格子欠陥生成が可能にするSiC陽極酸化技術の開拓」「フッ化物–塩化物溶融塩中における金属チタン電析」「化学蓄熱への応用を見据えた希土類化合物の気固反応挙動解析」 。
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)に採択され、廃リチウムイオン電池のリサイクルに関する研究がスタートしました。
(関連情報: JST A-STEPホームページ
京都大学ELCASへの協力として、高校生向けのオンライン講義を開催しました。
物理工学コースには24名の高校生が参加しています。そのうちの1コマで、「レアなメタルの分離法とレアじゃないレアメタルの話」というタイトルのZOOM講義を行いました。
社会人向けWeb講座第4期がスタートしました。
非鉄製錬学講座の運営会議が行われました。
社会人向けWeb講座第3期の前期・後期試験と修了式がオンラインで行われました。
中島 章 先生と齊藤 敬高 先生をお招きし、第1回非鉄製錬学Web討論会を開催しました。
「撥水性固体表面での水滴の動的挙動」「固体基板の溶融金属および酸化物に対する高温濡れ性」 。
オンラインで開催された2020年度資源・素材関係学合同秋季大会に参加し、谷ノ内、岸本らにより、E-scrapからの錫のリサイクル法、リチウムイオン電池のリサイクル、アルカリ水溶液からの亜鉛の電解採取に関する3件の発表を行いました。
谷ノ内勇樹が九州大学 大学院工学研究院に異動いたしました。
大学院の前期授業として、非鉄製錬学特論の講義とレポート試験が行われました。
社会人向けWeb講座 第4期生の募集 を開始しました。
安田 幸司 が特定准教授として着任しました。
山口 誠 先生をお招きし、第6回非鉄製錬学セミナーを開催しました。
「クロール法スポンジチタン製錬法の技術開発と新製錬法開発で得られた3つの現象」
朝比奈 俊輔 先生をお招きし、第5回非鉄製錬学セミナーを開催しました。
「超高分解能走査電子顕微鏡によるナノ構造材料の観察」
京都大学ELCASへの協力として、高校生向けの実験実習を開催しました。
物理工学コースには7名の高校生が参加し、銅の電解精製を題材として電気化学反応について学びました。
京都大学ELCASへの協力として、高校生向けの実験実習を開催しました。
物理工学コースには7名の高校生が参加し、貴金属の分離科学について学びました。
社会人向けWeb講座第3期がスタートしました。
非鉄製錬学講座の運営会議が行われました。
社会人向けWeb講座第2期の後期試験と修了式が関西セミナーハウスで行われました。
京都で開催された2019年度資源・素材関係学合同秋季大会に谷ノ内が参加し、「錫の高速アルカリ浸出のための酸化剤」のタイトルで口頭発表を行いました。
国際学生シンポジウム International Student Symposium on Extraction Technology (ISSET) がThe Universtiy of British Columbiaで開催されました。宇田と谷ノ内がOrganizer Committeeとして開催に協力しました。
カナダで開催されたCOM2019に谷ノ内が参加し、「Fundamental Study on the E-scrap Recycling Technique Using Alkaline Medium」のタイトルで口頭発表を、「Effects of Halide Addition on the Ferric Sulfate Leaching of Chalcopyrite」のタイトルでポスター発表を行いました。
高校生向け実験教室「貴金属を作ろう!」を開催しました。
兵庫県立西脇高等学校の1年生22名が参加し、講義「現代社会を支える製錬学」の聴講と実際に現場で利用されている貴金属の分離法を体験しました。
社会人向けWeb講座 第3期生の募集 を開始しました。
城間 純 先生をお招きし、第4回非鉄製錬学セミナーを開催しました。
「電気化学インピーダンス測定法の原理と等価回路」
非鉄製錬学講座の運営会議が行われました。
社会人向けWeb講座 第2期生の前期期末テストが京都大学にて行われました。
佐藤修彰 先生をお招きし、第3回非鉄製錬学セミナーを開催しました。
「福島第一原発事故と素材プロセシングとの関わり」      
非鉄製錬学講座の 講座紹介パンフレットを公開しました。
京都大学ELCASへの協力として、高校生向けの実験実習を開催しました。
物理工学コースには6名の高校生が参加し、金や銅といった金属の分離・精製プロセスについての実験を体験しました。
社会人向けWeb講座第1期の後期試験と修了式が関西セミナーハウスで行われました。
社会人向けWeb講座第2期がスタートしました。
非鉄製錬学講座の運営会議が行われました。
原田 千純 が教務補佐員として着任しました。
福岡工業大学で開催された資源・素材2018(福岡)にて宇田 哲也 教授(兼任)が口頭発表を、高 陽がポスター発表を行いました。
第3回製錬関係討論会がクロス・ウェーブ幕張で開催されました(当講座は共催)。
全国から集まった13名の若手研究者による研究発表が行われ、議論を深めました。
社会人向けWeb講座第2期生の募集を締め切りました。
University of SaskatchewanのDr. Shafiq Alamをお招きし、
第2回非鉄製錬学セミナー
を開催しました。
"Sustainable Recovery of Precious Metals from Chloride Lixiviant using Biomaterials with Novel Functionality"Prof. Shafig Alam
非鉄製錬学特論の第14回目の講義として「実験実習2」が行われました。
国内銅製錬における銅や貴金属の分離精製プロセスに関する実験となります。
非鉄製錬学特論の第13回目の講義として「実験実習1」が行われました。
国内銅製錬における銅や貴金属の分離精製プロセスに関する実験となります。
非鉄製錬学特論の第12回目の講義が行われました。
京都学園大学 副学長 教授 前田 正史 先生による特別講義「非鉄製錬分野における産官学連携~研究と人の関わり~」
非鉄製錬学特論の第11回目の講義が行われました。
「白金族金属製錬概論」担当 谷ノ内 勇樹
非鉄製錬学特論の第10回目の講義が行われました。
東北大学 名誉教授 中村 崇 先生による特別講義「金属リサイクル」
非鉄製錬学特論の第9回目の講義が行われました。
九州大学 名誉教授 福島 久哲 先生による特別講義「電解製錬~電解浴組成と操業条件の設定原理~」
非鉄製錬学特論の第8回目の講義が行われました。
東北大学 名誉教授 中村 崇 先生による特別講義「非鉄金属製錬とリサイクル」
社会人向けWeb講座 第2期生の募集を開始しました。
応募期限は2018年7月27日(金)となります。
非鉄製錬学特論の第7回目の講義が行われました。
「金・銀製錬概論」担当 谷ノ内 勇樹
大藏 隆彦 先生をお招きし、第1回非鉄製錬学セミナーを開催しました。
「金属・エネルギー資源からリサイクリング ~資源の循環と技術の輪廻~」
講師 大藏 隆彦
非鉄製錬学特論の第5回目の講義が行われました。
三菱マテリアル株式会社 金田 章 様による特別講義「銅製錬概論」
非鉄製錬学特論の第4回目の講義が行われました。
「金属資源概論」担当 谷ノ内 勇樹
季刊 資源と素材 2018年春号に講座の紹介記事が掲載されました。
大学院の前期講義の授業期間が始まりました。本講座のスタッフは、非鉄製錬学特論にて講師を務めます。
非鉄製錬学講座の運営会議が行われました。
谷ノ内勇樹が東北大学で開催された
International Workshop on Mineral Processing and Metallurgy 2018 (IMM2018)
に参加し、"New Initiatives at Kyoto University for Promoting Non-ferrous Extractive Metallurgy"という タイトルで講演を行いました。
社会人向けWeb講座の前期期末テストが京都大学にて行われました。
第1期生13名が、前期講義「化学熱力学基礎」「状態図と組織形成」の試験に挑みました。
季刊 資源と素材 (2018年新年号)に岸本 章宏 特定助教の自己紹介が掲載されました。
京都大学ELCASへの協力として、実験実習を開催しました。 
物理工学コースの高校生7名が参加し、金属の分離精製プロセスに関する実習と議論を行いました。
まてりあ (Materia Japan)に講座の紹介記事が掲載されました。 
非鉄製錬学講座の運営会議が行われました。 
社会人向けWeb講座がスタートしました。 
第1期生には非鉄製錬に関連する各社から14名が参加し、化学熱力学や状態図、電気化学について学びます。
岸本 章宏 が特定助教として着任しました。 
ホームページを公開しました。 
高校生向け実験教室「金・銀・銅を作ろう!」を開催しました。
京都市立京都工学院高等学校の学生15名が参加し、非鉄金属がどのように製造されているかを体験しました。
社会人向けWeb講座 第1期生の募集が締め切られました。
多数の応募ありがとうございました。
非鉄製錬学特論の第14回目の講義として「実験実習2」が行われました。
国内銅製錬における銅や貴金属の分離精製プロセスに関する実験となります。
伊豆山研修センターにて、第2回製錬関係討論会を開催しました。全国から13名の若手研究者が集まり議論を深めました。
非鉄製錬学特論の第13回目の講義として「実験実習1」が行われました。
国内銅製錬における銅や貴金属の分離精製プロセスに関する実験となります。
宇田哲也が京都市立京都工学院高等学校にて出前授業「現代社会を支える製錬学」を行いました。
非鉄製錬学特論の第11回目の講義が行われました。
「白金族金属製錬」担当 谷ノ内 勇樹
非鉄製錬学特論の第10回目の講義が行われました。
東北大学 名誉教授 中村 崇 先生による特別講義「金属リサイクル」
非鉄製錬学特論の第9回目の講義が行われました。
「金・銀製錬」担当 谷ノ内 勇樹
非鉄製錬学特論の第8回目の講義が行われました。
九州大学 名誉教授 福島 久哲 先生による特別講義「電解製錬と不純物」
非鉄製錬学特論の第7回目の講義が行われました。
東北大学 名誉教授 中村 崇 先生による特別講義「非鉄金属製錬と不純物」
非鉄製錬学特論の第6回目の講義が行われました。
東京大学生産技術研究所 教授 前田 正史 先生による特別講義「鉄鋼製錬概論」
社会人向けWeb講座 第1期生の募集を開始しました。
応募期限は2017年7月28日(金)となります。
非鉄製錬学特論の第5回目の講義が行われました。
三菱マテリアル株式会社 佐藤 秀哉 様による特別講義「銅製錬概論」
非鉄製錬学特論の第4回目の講義が行われました。
京都大学 名誉教授 西山 孝 先生による特別講義「金属資源概論2」
非鉄製錬学特論の第3回目の講義が行われました。
京都大学 名誉教授 西山 孝 先生による特別講義「金属資源概論1」
大学院の前期講義の授業期間が始まりました。本講座のスタッフは、非鉄製錬学特論にて講師を務めます。
谷ノ内 勇樹が特定准教授として着任しました。
非鉄製錬学講座が三菱マテリアル株式会社の寄附により発足いたしました。
京都大学工学研究科 材料工学専攻 表面処理工学分野 教授 宇田 哲也 が本講座の教授を兼任します。
非鉄金属の製錬・リサイクルに関する基礎研究を行うとともに、社会人や高校生などを対象にした教育活動を展開します。
本講座の設立に関する記者会見が京都大学にて開かれました。
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