講座概要
非鉄製錬学の永続的な発展を目指して
非鉄製錬学とは、銅、亜鉛、鉛、貴金属などを含む原料からこれら有価金属を抽出する技術に関する学問分野であり、長い歴史を有する分野の一つです。また、非鉄金属の製錬・精製やリサイクルに関する産業は、循環型社会の実現に不可欠な重要基幹産業となっています。特に近年では、エネルギー消費の少ない製錬プロセスの開発に加え、レアメタルを高濃度に含む都市鉱山からの有用資源の分離技術の開発の必要性が増しており、産業技術の開発と革新、それを支える基礎学問の発展や強力な人材の育成が世界的に求められています。
本講座は、これらの社会的要請に応えるため、三菱マテリアル株式会社の寄附のもと平成29年4月に新設された講座です。非鉄製錬学に関する基礎研究を行うとともに、社会人や大学院生(大学生)、高校生に対する教育ならびに啓蒙活動を積極的に展開しています。
寄附者
三菱マテリアル株式会社
設置期間
平成29年4月~令和4年3月(5年間)
令和4年4月~令和7年3月(3年間)
設置専攻
京都大学 大学院工学研究科 材料工学専攻
講座紹介パンフレット
講座紹介ポスター
主な活動
- 未来型の非鉄製錬・リサイクルプロセスに関する基礎研究
(20年後の資源循環型社会を担う高効率プロセスの開発) - 社会人を対象とした熱力学や電気化学に関するWeb講座の開設
- 若手研究者を対象とした討論会の開催
- 大学院生向け講義「非鉄製錬学特論」の講師
- 高校生向け実験教室「金・銀・銅を作ろう!」の開催